お悩み相談「犬がうんちを食べてしまうのですが、やめさせる方法はありますか?」

お悩み相談

こんにちは。

本日はよくあるお悩みのお話です。それは「犬が食糞する」ということ。

この相談は結構多いです。

悩んでいる方多いのではないでしょうか?

子犬の相談が多いですが、大人になっても食べる癖が直らずに困っているという方も。

どうすればこの行動を止められるか考えていきましょう。

犬が食糞する理由

そもそも犬には落ちている物のにおいを嗅ぎ、口に入れて確認するという習性があります。

その行動の中で、口に入れた物がその子にとって美味しいものだったとしたら、その経験から繰り返し行うようになることがあります。

そうやって行動は強化されていく訳ですが、そうとは言え、飼い主さんからしたら是非ともやめていただきたい行動だと思います。

犬が自分のうんちを食べていたら、多くの飼い主さんは急いでうんちを取り上げたりしてやめさせようとすると思います。

しかし、実はそこでさらに犬の食糞行動を強化してしまっている可能性があります。

犬からしたら美味しいものを食べようとしているのに横から取り上げられてしまうという残念な状況です。

それなら、「飼い主さんに取り上げられる前に急いで食べよう」、「隠れて食べよう」という風になることがあります。

さらに、犬が食糞した時の飼い主さんのリアクションも大事です。

食糞しているところを見かけた飼い主さんの中には、「あ!!」とか「いやー!!」とか大きな声を出して犬に駆け寄って行くことは無いですか?

それを犬は「自分がうんちを食べると飼い主さんが急いで来てくれる、自分に関心を持ってくれる、喜んでくれる」などと誤って学習してしまうことがあります。

これではなかなか食糞行動をやめられないですよね。

また、食糞した時に犬を叱ることも逆効果になることがあります。

怒られるから隠れて食べよう、急いで食べようというように行動の強化につながる可能性があります。

場合によっては犬は排便したこと自体を怒られていると勘違いし、「うんちをしたら怒られるから食べて隠してしまおう」「隠れてうんちしよう」「うんちを我慢しよう」などと間違った方向へ行く可能性もあります。

他に食糞する理由としては、単純にお腹が空いているということもあります。

食糞への対策

では食糞に対してどのように対策をしていけばいいのでしょうか。

食事内容の見直し

まずは与えている食事が足りているか確認し、改善の余地があれば適切な食事量に変更してください。

また、食事の種類を変えるだけでも食糞しなくなったというケースはよくあります。

例えばウエットフードをやめてドライフードにしたら食糞しなくなったとか。

香りの良い食事は食糞に繋がりやすいのかなという印象もあります。

排便のタイミングを観察

1日の中で排便しやすいタイミングはありませんか?

特に食事のあとは便が出やすいのではないかと思います。

排便のタイミングがなかなかつかめない場合は、1日の生活リズムを見直してみるのもいいかもしれません。

なるべく同じ時間に食事を与え、同じ時間に散歩に行くようにするなど、規則正しくしてみると排便のタイミングがつかめるかもしれません。

排便後、片づけるまでに時間があると食糞しやすいですので、そろそろ排便するかもというタイミングでトイレに誘導し、なるべく人が見ている所で排便させて片づけてしまうのがいいでしょう。

トイレに座る子犬

排便後にトイレから離す

見ている所で排便ができたら、食糞する前にすぐに褒め、もしも好きなおもちゃやおやつなどがあればそれを遠くへ投げるなどしてトイレから犬を離しましょう。

離れたときにさっと便を片づけてください。

褒めてすぐに片づけても大丈夫そうなら片づけても良いですが、すぐに片づけようとした時に犬が「便を取られる」と思ってしまうようなら犬をトイレから離すことを優先してください。

特に便を守ろうとして攻撃してくるような場合には、すぐに片づけようとせずに、とにかくその場から犬を離すようにしましょう。

上手く学習させることができれば、排便後に褒めてもらいたくて飼い主さんを呼んでくれるようになることもあります。

便を口に入れてしまったら

受け入れがたい状況なので焦らずにはいられないかもしれませんが、なるべく落ち着いて行動してください。

先ほども申し上げたように、リアクションが大きいと食糞行動を強化してしまう可能性があります。

叱るのも逆効果になる可能性があります。

一瞬のことなので、ほとんどの場合、便を口に入れてしまったら途中でその行動をやめさせるのは難しいかもしれません。

途中で取り上げようとすると、逆効果となってしまうことがあります。

なので、まずは便を口に入れないようにするというところを目指して頑張っていただきたいと思います。

ふだんから、「おいで」や「ちょうだい」ができれば、犬を呼んでトイレから離したり、口にくわえているものを出させたりするのに役立つ可能性があるので、覚えさせておいて損はないと思います。
散歩中の拾い食い対策としても有効です!

何かの病気が隠れている可能性も

食糞行動の多くは子犬の頃からの癖ということが多いです。

もしも成犬になってから便を食べる行動が出てきた場合、何か食欲が亢進するような病気が隠れている可能性もありますので、動物病院で診察を受けることをおすすめします。



食糞行動が強い場合はすぐにやめさせることは難しいかもしれませんが、根気よく頑張ってみてください。

コメント

タイトルとURLをコピーしました