夏は暑い時間帯を避けて来院される方が多いので、営業終了の時間になっても診察が終わらなかったりします。
涼しくなり始めた途端に続々と患者さんがやってくるのを見ると「夏だなぁ…」って思います。
夏の夜は動物病院混みがちです。
動物病院によって営業時間が異なるので、もちろん差はあると思います。
待ち時間が長いのは嫌ですよね。
待てなくて帰ってしまう人もいます。
怖がりの犬猫にとっても動物病院での待ち時間は恐怖で、強いストレスがかかっていると思います。
なるべく待ちたくない。
病院側としてもなるべくお待たせしたくないです。
飼い主さんから「何時頃が空いていますか?」と聞かれることがよくあるのですが、日によって違うので何とも言えませんというのが正直な答えです。
ですが、夏の夜は混みやすいなど、何となくの傾向はあります。
動物病院の混みやすい時期や時間帯についてお話しようと思います。
ですが、はじめに言っておきます。
今回のお話は私の個人的な感想です。
全ての動物病院には当てはまらないと思いますので、あくまで参考程度にして下さい。
そして何度も言っておきますが、日によって違います。
これが最終的な結論ではあるんですが、私が働いている中で感じていることを紹介します。
動物病院の繁忙期はいつ?
まずは一年の中で一番忙しい時期はいつなのか。
それは、春が一番忙しいです。
多分全国の動物病院に共通して言えると思います。
具体的には3月中旬から4月いっぱいもしくは5月まで。
お気づきかもしれませんが、狂犬病予防接種の時期であり、フィラリア症予防を開始する時期でもあるので、たいてい朝から夜まで混んでいます。
一番暇なシーズンはいつ?
2月が一番暇な月と言われます。
狂犬病ワクチンをうちに来る患者さんも一番少ないです。
でも2月でも日によります。忙しい日もあります。
春がとにかく患者さんが多く忙しいという印象ですが、それ以外のシーズンはそこまで大きな差は無いように思います。
あえて言うなら1~2月が暇かなという感じ。
フィラリアの薬を買いに来る方も減りますし、ノミ・マダニの薬を買いに来る方も減ります。
特に狂犬病予防接種・フィラリア予防と動物病院の忙しい時期は切っても切り離せない関係です。
一週間のうちで混みやすい曜日はいつ?
やはり休みの日に動物病院に来る方が多いので、土日・祝日は混みやすいです。
あとは祝日が休みの病院だと連休になることがあるかもしれませんが、連休の前後は混みやすいです。
年末年始とかもそうですね。
定休日があるとその前後も混みやすいのではないかと思います。
動物病院によっては獣医師の出勤日によって患者さんが集中することもあるかもしれません。
一日の中で空きやすい時間帯はいつ?
まず、朝一番は混む傾向があります。
夜中に具合が悪くなった子が一番で駆け込んできたりします。
病院が開く前から待っている方も結構います。
スタッフの出勤より早い患者さんもいたり。
午前中の診療が終わる間際を狙ってくる方も結構います。
なので、朝一番と昼前は混みがち。
朝一番で来る患者さんの診察が終わり、次に昼前に狙う患者さんが来るまでの間の中途半端な時間帯が比較的空きやすいと感じます。
ですが、何度も言いますが、日によって違うんです。
午前中は常に混む日も結構あります。
午前か午後ではどちらが空きやすいかと言われたら、比較的午後の方が空きやすいかなという印象です。
私の勤務先は午前よりも午後の方が診察時間が長いため、その分患者さんが分散されるのもあると思います。
お昼休みを挟んで午後の診療も同じように、午後一番と閉院間際は混むことがあります。
特に平日は仕事が終わってから動物病院へ来る方も多いので、遅い時間帯が案外混んだりします。
逆に、世間が連休で、その最終日となると、なんとなく夜は空くイメージです。
皆さん翌日からの仕事に備えて家でゆっくりしているのでしょうか?
祝日の日の朝一番も患者さんが少ないことがあります。
休みの日の朝は家でゆっくりしているのでしょうか?
ただ、スロースタートというだけで、その後急に混んだりするんですけどね。
真夏の暑い時期は夕方涼しくなってからが混みます。
真冬は日中の方が患者さんが来ます。
患者さんが増えることがある日
ストレスに弱い犬猫は結構多くいます。
ストレスといっても様々なのですが、例えば雷や地震、寒暖差などに弱い子は結構います。
寒暖差は人でも体調崩しますよね。
動物も同じで、急に寒くなったとき、急に暑くなったときは体調が悪くなって病院へ来る子が微妙に増えます。
雷や地震の後に下痢や嘔吐する子も多いような気がします。
寒暖差で膀胱炎が増える印象もあります。
花火大会が近くで開催されて、その後に体調崩すとかもあります。
混み具合は天候に左右される?
天候には左右されます。
車で来院する場合はあまり関係ないかもしれませんが、徒歩や自転車で来院する場合は、天気が悪いと通院できないとおっしゃる方もいます。
雨の日、雨の降っている時間帯は空きやすい傾向があります。
雪の日はたいてい暇です。地域差もあると思いますが。関東平野部での話です。
台風の日も暇です。
しかしその前後に皺寄せが来ます。
診察なしで薬だけ欲しい時は予め電話する
患者さんによっては継続で薬だけ欲しいという方も多くいます。
基本的には診察しないと薬は出せないですが、継続の場合は診察無しでも薬だけ貰えることがあります。
その場合も、いきなり動物病院へ行って「前回と同じ薬下さい」と受付で話すと、薬を用意する待ち時間が発生します。
病院が混雑していると対応も遅れることがあります。
ノミ取りの薬1つだけというレベルならそんなに待ち時間は発生しないかもしれませんが、粉薬、液体の薬、薬の種類や量が多いなどの場合は、数分待つことになります。
その場合は予め電話をして診察無しで薬が貰えるかどうかの確認と、「後で薬を取りに行きたいので用意しておいてほしい」と伝えておくと待ち時間が短縮できます。
注意点としては、電話をかけてすぐに取りに行くと用意が間に合ってないかもしれないので、余裕を持って電話をかけておくこと。
特に用意に時間がかかる薬(量が多いなど)は前日に電話しておいたり、朝一で電話をかけておいて夕方取りに行きたいというくらい余裕を持っておくと動物病院側としても助かります。
病院が激混みしている時に「30分後に薬を取りに行きたいので、いつもの粉薬2種類を1か月分ずつ用意しておいてほしい」という風に電話が来ることがあります。
動物の薬は基本的に体重に合わせてその子専用で作ることが多いです。
粉薬は基本的に調剤して分包します。
そこには錠剤を潰したり、グラム数を測ったりという手間が隠れています。
粉薬を1か月分というと、朝晩で飲む薬なら60包作ることになり、2種類なら120包かもしれません。
なかなか手間がかかります。
なので、余裕を持って電話しておきましょう。
おわりに
色々と私が実感していることをつらつらと書いてきましたが、結局のところ、混み具合は日によって違います。
土日・祝日でも、今日はどうした?? って思うくらい患者さんが少ない日もあります。
平日なのに激混みする日も。
動物の体調はいつ崩れるかわからないので、予測できません。
ちなみに、動物病院は混んではいないのに前の患者さんが重症で診察時間が長くかかっていると、結局長く待つことになるというパターンもあるかもしれません。
これはもう…運ですね…。
来院前に電話で「今混んでますか?」と聞くのもおすすめです。
ただ、電話の時点では混んでいなくても、数分のうちに急に混んでしまうこともあるので、来院した時に混んでいたらすみません。
動物病院によっても違いがあると思うので、期待はせずに、でもまずはスタッフに尋ねてみるのがいいです。
まぁ、日によって違うから何とも言えないという答えが返ってくるかもしれませんが、聞くだけ聞いても損は無いでしょう。
予約ができる病院なら予約して行くのが一番です。
おまけ~仕事が終わる時間~
獣医師の仕事の観点からひとつ付け加えておくと、日によって帰れる時間が違います。
暇な日は早く帰れることが多いですが、日中ものすごく暇だったのに、閉院間際になって患者さんが来ると帰れなくなります。
仕事の日は夜に予定が入れられません。
アフター5を楽しむなんて言葉がありますが、私には無縁すぎて悲しい。
これから暑い時期がしばらく続くので、帰る時間が少し遅くなる気がしています。
ブログの更新が遅くなるよ~…←言い訳
ただでさえ暑さで体力を消耗しているので、少しでも早く帰ってゆっくり休みたいところなんですけどね。
おまけにこの時期は夜間も熱中症と戦わなくてはいけないので辛いですよね。
夜中に何度か目が覚めてしまい、朝起きたときに全然すっきりしていない。
どんな仕事でもそうだと思いますが、毎日働き続けるためには体調が管理がとにかく重要です。
今の時期は熱中症に、感染症に…色々と皆さんお気を付けください。
私は社会人になって8年目ですが、これまで体調が悪くて仕事を休んだのは計3日です。
そのうち2日はコロナワクチン後に発熱するとわかっていて休むと宣言して有給取りましたが。
体調を悪くしないようにいつも気をつけています。
元気じゃないと毎日10時間以上の労働には耐えられません。
我ながらよく頑張っているかなと思いますが、体調の悪いときは無理せず休むのが一番です。
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