虹の橋で雨を降らせないために

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GWいかがお過ごしでしょうか。

私は今日も仕事です・・・。


今日は私にとってちょっと特別な日です。
というのも、飼っていた猫の命日なのです。

猫が亡くなったのは10年以上前の話で、その頃はまだ獣医の大学にも入ってないです。

何年経っても思い出します。

その日は土曜日だったのですが、次の日に家族が休みで、叔母さんの家に連れて行かれました。

猫が死んでショックだった私の顔が死んでいたので、叔母さんに心配されたのを覚えています。

しばらく思い出し泣きする日々が続きました。

今でも時々過去のアルバムを見ては本人に触りたくてたまらなくなります。

悲しみを引きずっているわけではないですが、いつまで経っても存在感の大きさは変わらず、大好きです。

動物病院で働いていると毎月何頭か動物が亡くなっていきます。

愛犬・愛猫を亡くし、ショックで失神してしまう飼い主さんもいます。

今日は色々な飼い主さんを見てきた中で、火葬場で聞いた話に救われたという話を紹介したいと思います。

ある時、愛猫を亡くされた飼い主さんが火葬を終えて病院へ挨拶に来てくれたことがありました。

その飼い主さんの表情はあまり暗くなかったです。

火葬の時に聞いた話に感動したとのことでした。

虹の橋という詩があるのですが、その話を聞いたようでした。

インターネットで調べてみるとどういう詩か出てくると思います。

簡単にいうと、亡くなった動物は天国に行く前に虹の橋という場所へ行き、そこは食べ物も水も豊富にあり、空気もきれいで、暖かく、病気だった動物も元気な姿に戻ってその場所で飼い主を待っているというような内容です。

その飼い主さんが聞いてきた話は、その虹の橋の雨降り地区の話でした。

虹の橋では多くの動物たちは明るく元気に過ごしているのですが、一部の動物たちは雨が降っている場所にいるそうです。

たいていの子はしばらくすると暖かい日差しの中へ駆け出して楽しく暮らすことができます。

ですが一部の子は何年経っても雨降り地区から出られません。

シトシトと冷たい雨が降り、雨でずぶ濡れになって、寒さに耐えている動物たちの表情は悲しげです。

なぜそのような状況になっているかというと、その動物たちが残してきた飼い主がずっと泣いているからだそうです。

飼い主の涙が虹の橋で雨となって動物に降りそそいでいるとのことです。

愛猫を亡くした飼い主さんはその話を聞いて泣くのはやめようと思ったそうです。

私も猫を亡くした当時その話を聞いていたら早く泣き止んでいたかもしれません。

私の猫は長いことずぶ濡れになっていたかもしれません・・・(笑)

濡れるのが嫌いなのに…ごめんよ。

この話を聞いて他にもペットロスから立ち直れる人がいたらいいなと思います。

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