暑いですね。
今年の夏の暑さは尋常じゃない感じがします。
6月から真夏の様。
まだまだ暑い日々が続きそうですが、この時期に気をつけてほしい犬猫にまつわることを書いておきたいと思います。

危険!熱中症にご用心
何と言ってもまずはやはり熱中症ですね。
1に熱中症、2に熱中症、3に熱中症と言いたいくらい、めちゃめちゃ気をつけていただきたいです。
朝は早い時間帯でも暑いですし、夜も陽が落ちてからもしばらくは地面の温度も気温も暑いですよね。
犬の散歩に出なきゃいけないのに、いつ出ればいいのか…と困っている方を多々見かけます。
朝出勤する8時台に犬を散歩している方を見かけるのですが、すでにアスファルトは熱せられて熱いですし、気温も30℃近かったりで心配になります。
犬は人よりも地面に近いところを歩くので、人が感じるよりも地面からの熱を感じます。
また、犬種で言うとフレンチブルドッグなどの短頭種はかなり暑さに弱いので気をつけ過ぎるくらい気をつけていただきたいと思います。
それから肥満体型の子も体に熱がこもりやすいので危険です。
室内にいて冷房を付けていても熱中症になってしまう子がいるので、気にして見てあげてください。
車で出かけて短時間だからと冷房を切った車内に犬猫を残すのも絶対にダメです。
ほんの数分でも車内の温度は高温になることがあります。
万が一、熱中症になってしまった場合は保冷材などで脇の下、鼠径、首まわりなど太い血管が走っている場所を冷やしてください。
ただし、冷やし過ぎるのも実は良くない場合があります。
冷やし過ぎると体は逆に体温を上げようと働いてしまうので注意が必要です。
ぐったりしていたり、嘔吐していたりする場合は早めに動物病院に連れて行って処置してもらうことをおすすめします。
過去に熱中症についても記事を書いていますので、良かったら参考にどうぞ。
ノミ・マダニの駆除
最近ノミがついてしまった子を頻繁に見かけるようになりました。
また、人の件も含めてマダニの感染症による死亡例のニュースをよく目にするようになりました。
特にSFTSが話題になっていますね。
飼い主さんの関心も高くなっていると感じます。
外に出る子はノミ・マダニ対策をお忘れなく!
薬は定期的に投与することをおすすめします。
完全室内飼いであってもノミはついてしまうことがあるので、油断は禁物です。
フィラリア予防
蚊もこの暑さに参っていそうですが、やはり夏は蚊を見かけますよね。
フィラリアの予防も忘れずに行いましょう。
感染してしまうと厄介なので、感染しないようにすることがとても大切です。
食中毒
夏はフードが痛みやすいので、ごはんを出しっぱなしにしている場合は特に要注意です。
食事のせいだけではないと思いますが、下痢や嘔吐で来院する子の中には「ごはんがちょっと古くなっていたかも・・・」と心当たりがある方も。
残したフード、とくにウェットフードは早めに片づけてしまいましょう。

皮膚病
夏は皮膚病で来院される患者さんが少なくないです。
特に細菌が感染することで引き起こされる膿皮症はよく見かけます。
暑いのでシャンプーする方が多い時期ですが、中にはシャンプー剤が皮膚に残ってしまっていたり、シャンプー後にしっかり乾かさないで放置しているなど、シャンプーのやり方によっては皮膚病を悪化させているケースもあるように思います。
湿気があると真菌感染を起こしてしまうこともあります。
痒みを主訴に来院される子の中にはノミを持っている子も多いです。
皮膚に湿疹が出ていると来院され、見てみるとノミが体表を走っていたり。
ノミを駆除すれば症状が改善されました。
狂犬病予防注射はもうお済ですか?
春に狂犬病予防注射を済ませている方は多いかもしれません。
うっかり忘れていたという方や、昨年は夏以降にうってるので今年も夏以降での接種を考えている方などは忘れずに予防接種に行きましょう。
昨年の接種時期が秋以降だったとしても、1年経たずに狂犬病ワクチンは接種できます。
今年は夏に接種しても問題ないです。
春に狂犬病予防接種のお知らせが届くことが多いので、初年度が冬の接種だったとしても、少しずつ前倒しにして春にずらしてく方もいます。
自治体によっては異なるかもしれませんが、私の住んでいる地域では8月までに接種を済ませていない子には秋に改めて予防接種のお知らせが届く仕組みになっています。
春を過ぎても1年中動物病院は狂犬病の予防接種を受け付けているはずですので、体調の良い時をみて接種に行きましょう。
暑いので、くれぐれも動物病院へ来院される際は熱中症にお気を付けくださいね。
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