こんにちは。
夏が終わって涼しくなってきたと思ったらもう寒くなってきましたね。
しかし寒くなったと思ったらまた20℃くらいまで気温が上がったり・・・。
上がったり下がったり寒暖差が激しくて体調を崩してしまいそうです。
実際に「気温が急に下がった日から下痢をしています」などと体調を崩している犬猫も多いような気がします。
さて、涼しくなってくるとノミを見かけることもだんだん減ってきました。
今年の夏はノミに寄生された犬猫たちを例年以上に多く見かけたような気がします。
ですが落ち着いてきたとは言っても油断は禁物です。
ノミは13℃以上で活動すると言われていますが、家の中が暖かかったりすると冬でもノミを見ることがあります。
特に近年は温暖化傾向にあるようなのでノミ・マダニ・フィラリア予防の時期を地域によっては見直す必要がありそうです。
患者さんに「昨年はフィラリアの薬は何月まで与えていましたか?」とお聞きすると、私の勤めている動物病院(関東)では「11月末まで投与しました」という方が多いです。
こちらからも最低でも11月末まではやるようにしてくださいと今までアナウンスしてきました。
中には1年中投与しているという方もいます。
逆に9月、10月で投与を止めてしまう方もいます。
特にフィラリアの薬は秋になって蚊を見ることが減ってくるとそのまま投与を止めてしまう方がいます。
しかし!
フィラリアのお薬は大きく言えば予防薬ですが厳密には予防薬ではありません。
投与した後1ヶ月間のフィラリアの寄生をブロックするとかでは無いんです。
寄生しているフィラリアの幼虫を駆除するお薬です。
蚊を見なくなったらその翌月にも薬を投与することが重要となります。
よく「予防薬は何月まで投与すればいいですか?」と聞かれるのですが、関東であれば9月、10月で投与を止めてしまうのは早いです。
特に近年は温暖化傾向にあるので、フィラリアの薬に関しては12月までは投与しておく方がいいと思います。
もしも12月に入って蚊を見ることがあれば1月にも投与です。
もちろん1年中投与してもいいと思います。
ノミ・マダニの薬に関しては冬の間も投与をおすすめします。
最近はフィラリア・ノミ・マダニが1剤で駆除できるオールインワンタイプのお薬を利用されている方が多くなってきていますが、オールインワンのお薬は値段が結構高いですよね。
例えば4月〜12月頃まではオールインワンタイプ、1〜3月はノミ・マダニに対する効果だけの薬に切り替えるなどすると費用が抑えられます。
フィラリアは成虫まで育ってしまうと駆除が難しくなってしまいます。蚊から幼虫が犬の体内に入ったら早い段階で駆除しておくことが大切です。
お薬の投与を忘れないようにしましょう。
フィラリアに関しては過去に記事を書いていますので、よかったら参考にしてください。
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