猫の換毛期抜け毛対策 毛づくろいで飲み込んだ毛はちゃんと出ていますか?

私の身近にいる猫は最近ものすごく毛が抜けます。

撫でているとエンドレスに毛が取れます。

だいぶ夏毛に変わった感じはするのですが、まだもう少し抜けそうです。

猫自身も毛づくろいをしているのでだいぶ毛を飲み込んでいるはずです。

みなさんは猫の抜け毛対策はしていますか?

猫は毛づくろいをして飲み込んだ毛を毛玉として吐き出したり、便と一緒に排泄したりします。

病気ではなく猫にとっては普通のことです。

ですが、ふだん動物病院で診察していると、毛玉は食欲不振の原因になったり、過剰な嘔吐の原因になったり、胃炎や食道炎など消化器系のトラブルを招くことがよくあると感じます。

例えば

「猫が食欲が無くて何度も吐いている。出る物がなくなっても吐き続けている」

こういった症状の時に、そのあと大きい毛玉が口から出たら元気になったということがあります。

たいていの場合は自分で毛玉を処理できるかもしれませんが、あまり抜け毛が多い時期は気にしてあげてほしいと思います。抜け毛がお腹に溜まってしまっているかもしれません。

大きい毛玉になってしまうと、上からも下からも体の外に出すことができずに最悪開腹手術になる可能性もあります。

抜け毛対策として、まず挙げられるのはブラッシングですね。

可能ならぜひやってあげてください。

ブラッシングを喜ぶ子は多いです。

また、ブラッシングを通して体表のできものを発見する等、体の異変に気づきやすくなるというメリットもあります。

いつも喜ぶのに嫌がるようになった場合なども何かのサインかもしれません。

中にはブラッシングを嫌う子もいるので、少しずつ無理せずに行いましょう。

ちなみに特に長毛種はブラッシングしないで放置していると体表に毛玉ができてしまうことがあり、毛玉になってしまうと取り除くのが大変なことがあります。

引っ張られると痛いので、毛玉を取ろうとすると怒ったりします。

ひどくなるとブラシでは取れなくなり、バリカンやハサミで切ることになります。

この時によくあるのは、毛玉を切ろうとして猫の皮膚を切ってしまうというトラブルです。

このトラブル案外珍しくないです。

毛玉が皮膚のすぐ近くにできていると、毛玉を引っ張った時に一緒に皮膚も引っ張られてしまい、おまけに猫の皮膚はとても薄いので、気づかずに一緒に皮膚を切ってしまうのです。

私も時々猫の毛玉を取ってほしいと依頼されてハサミで切ることがあるのですが、細心の注意を払いながら少しずつ切ります。

抜け毛に関わらず、毛玉ができないように毎日ブラッシングすることは大事だと思います。

ブラシは色々な種類があるので使いやすいものを探してみてください。

ブラッシングの他に、シャンプーで抜け毛を洗い落とすのも効果的です。

ですが、猫は水が嫌いな子が多いので、シャンプーを嫌がるかもしれません。

できそうなら抜け毛の多い時期にやってみると良いと思います。


ブラッシングやシャンプーは体表の抜け毛を除去するのに効果的ですが、すでにお腹の中に入ってしまった毛の対策方法も紹介しておきます。

今日特におすすめしたかったのは腸内の毛玉除去剤です。

ラキサトーン、スッキリン、CAT LAX(キャットラック)などがあります。

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猫に舐めさせると、便に毛が出やすくなります。

好きな子は喜んで自分から舐めてくれることもありますが、あまり好きでない子には、私はいつも口を開けて上顎に塗り付けて投与しています。

上顎にくっつけてしまえばたいていの子はくちゃくちゃ舐めて飲み込んでくれます。

猫の口を開けて指を突っ込むのは怖いという場合は、口先・鼻先に付けたり、足先に付けても勝手に舐めとってくれると思いますが、足先の場合は舐め取らなかった場合にベタベタになってしまうのでご注意ください。

よく毛づくろいしている子、よく毛玉を吐いている子はもちろん、毛づくろいする割には毛玉が上からも下からもあまり出てないかもという子は特に、毛玉除去剤をおすすめします。

はじめの2、3日は1日1回。その後は週に2~3回を目安に投与してみてください。

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